A
部活動から何を学ぶのか。
「協調性」
「リーダーシップ」
「人間関係」
「目標達成力」
などありますが、社会に出て役に立つのは
「集中力」
「優先順位のつけ方」
ではないでしょうか。
お子さんが「部活を理由に中学生にとって本来最優先事項の勉強を怠っている」のであれば、部活を通して「集中力」も「優先順位のつけ方」も残念ながらまだ学べていないということになります。
<第一段階>
「このままでは高校進学に大きな影響が出る。どうすればいいと思う?」
と、お子さんに自ら考えるように問いかけて下さい。
ただ「勉強しなさい」と言ってしまうと反発してしまい、かえって勉強しなくなってしまいます。
ここは押さえて、お子さんの意見を聞きいて自分で考えて解決策を導き出すまで待ちましょう。
そして答えが出たら、すぐに実行するようにしましょう。
「来週から」「今度の試験から」ではだめです。
「いつかやる」の「いつか」は永遠に来ません。
<第二段階>
それでもお子さんが答えを出さないようでしたら
「最悪退部しなければならないかも」
と、現実を示して下さい。
「勉強しない罰として、退部する」
のではなく、
「自分が選んで起こした行動の結果、退部になる」
「この結果は押し付けられたのではなく、自分が選んだ結果」
だということを理解させてあげて下さい。
現実問題として、部活と勉強の両立が出来る生徒の方が稀です。
勉強している時間より、部活時間の方が楽しいでしょう。
そこで、
「頑張らないと好きなことが出来ない」
という体験をさせてあげて下さい。
そういう体験をしないまま将来就職しても、すぐに会社を辞めてしまうかもしれません。
結果、結局部活を辞めることになってしまったら…
「でも…もし部活を辞めたら、内申が下がるのでは・・・」
今以上成績は下がらないでしょう。まだ何もしていないのですよね。
現状を変えたいと思うのであれば、今と違う行動を起こすべきです。
そうしないと現状は何も変わりません。
可能であれば部活の顧問の先生にご相談下さい。
A
スマホを契約してしまわれたのですね。
中学生のお子さんにスマホを与えてしまった、殆どの保護者の方が後悔しています。
「スマホを契約してから学習時間が大幅に減少した。」というアンケート結果も出ています。
中学生はガラケーで充分です。
PHSなら通信料も安くてお勧めです。(私も使っています。)
「LINEやらないと友達と連絡できない」とお子さんが言うのでしたら、LINE はパソコンでもできます。
もし重要な情報が学校からLINEのみで来たら、そっちの方が問題です。
学校に一度確認しましょう。
とはいえ、現実問題として試験範囲も部活の時間も今はLINEで共有していることが増えてきました。
その結果、「人の話をちゃんと聞かない」中学生が急速に増えてきています。
「誰かが聞いて(LINEに)アップするから聞かなくてもいいや」
と、油断してメモすら取らない。
昭和世代には信じられない状況が今現実に起きています。
生徒に「試験範囲出た?」
と聞くと
「知りませ~ん。LINE見てみます。」
という答えが実際に返って来ます。
「スマホのアプリで勉強できるのでは?」
たしかに楽しくで学習効果の高いアプリやサイトが低価格でたくさん出ています。
それで成績がぐんぐん上がっているお子さんも少なくありません。
私もいくつかアプリを試してみましたが、とても勉強になりました。
しかし。
スマホのアプリで成績が上がるのは、残念ながら今このサイトを読んでいるあなたのお子さんではありません。
あなたのお子さんにとってスマホは無限に遊べる夢のゲーム機です。
手遅れになる前に
「次のテストで平均○○点以下ならスマホは解約」
という約束を、お子さんとして下さい。
万が一学校が
「重要なお知らせはメールかLINEで発信します」
というのなら、その情報は保護者の方がメールで受けて、お子さんに確実に伝えれば問題ありません。
LINEで会ったこともない架空の「友人もどき」を200人も300人も作ったところで、本当に困った時には何の役にも立ちません。
バーチャルはあくまでもバーチャル(架空)でしかありません。
もっと目の前の数人の友人を大事にするよう、お子さんに真正面からお話し下さい。
できないのであれば、私からお話しします。
A
中学での英語教育カリキュラムが大幅に変りつつありますが、
今現在の中学の英語教育と、英会話教室で学んでいる内容は大きく違います。
一般の英会話教室では会話が中心で、文法をあまりやっていない教室が多いようです。
「会話教室」だから、当然です。
私達日本人は普段「主語」や「述語」を意識していなくても普通に会話することが出来ます。
急に「形容詞と形容動詞の違いって何?」と聞かれて答えられる日本人はそう多くないでしょう。
「赤」は名詞で「赤い」は形容詞、「赤く」は副詞的用法…なんて、国語力検定を受験するわけではなければ全く気にしてません。
しかし今現在の中学英語の授業や高校入試、英検で主に求められているのは、会話ではなく「文法」です。
「英語は一文の中に動詞はひとつしか入らない」
「動詞を過去分詞やto不定詞に変化させてbe動詞を加える」
というようなことがわかっていないと、点数が取れません。
英会話と学校の英語は、まったく別物とお考えください。
別物だとわかれば、「会話」と違い「文法」は知恵とテクニックで解くことが出来ます。
幸い知っている単語は英会話教室でたくさん習っているでしょうから、きっかけがあれば解法テクニックの習得は早いでしょう。
A
作文は楽器と同じく、練習の積み重ねが必要です。(英語も)
週に1度程度ではなく、ある程度のレベルになるまでは毎日書く練習をする必要があります。
初めは2~3行の文で良いので、日記を書くことをお勧めします。
句読点や内容は問題にせず、ただ2~3行「書く」ということから始めて下さい。
「楽器でいい音が出なくても音を出す練習を止めない」のと同じです。
「何この文?」と言うのは絶対にやめて下さい。
ヘタだから練習しているのです。
また、土日(お休みの日)に一緒に料理をすることをお勧めします。
「文章作成で何で料理?」とお思いかもしれませんが、
当塾の生徒の成功事例として、料理を続けることで学力全体が向上している生徒がいます。
一度だけ一緒に作ってあげて、あとはご飯とおかず、片づけまで全て自分で行うようにして下さい。
手順を自分で考え、組みたて、結果を自分で味わうことができます。
卵は加熱するとどうして固まるのか、など理科の実験にもつながります。
「ゆで卵をきれいにむくにはどうゆでればいいのか」は、まさに理科の実験です。
そして、失敗して不味くても必ず自分で全部食べる。
「結果を自分で責任を取る」という経験です。
(衛生的に問題がある場合のみ廃棄して下さい。)
料理や食事で出たごみは、必ず分別し、なるべくごみが出ないよう工夫する。
火の熱さ、熱の伝わり方、冷やし方、包丁の切り方、全てが学習です。
重要ポイントは、「できたレシピを箇条書きにまとめる。」
食べた感想、どうすればもっと美味しくできるかの予想をひと言で良いので文章にまとめます。
自分の経験を毎日言葉にすることで、だんだん文章が書けるようになります。
「自分が行動しないと、この空腹は解消しない」
という経験は、最高の学習です。
そして一緒に食べて、美味しかったら褒めてあげましょう。
「美味しい」という身近な幸福感を共有しましょう。
「欲しいものは望めば何の苦労もなく全て望めば手に入る」
それでいいのでしょうか。
そのままでどんな大人になるのでしょうか。
何にも感謝しない、幸せを感じない大人になってしまいませんか?
さぁ、今週末から始めましょう。